困っていた鶴のちとせさんを助けました。
後日、ちとせさんが
あの時のお礼を言いたい。
と言ってやって来ました。
これ、鶴の恩返しだ
はた織り中の姿さえ覗かなければ、
ずっと織り続けてくれるやつだ。
どーぞどーぞ。
はた織りの部屋はこちらです。
ところが
ちとせさんは
来る日も
来る日も
食べて
遊んで
寝て
食べて
遊んで
寝て
一向にはた織りしてる様子はなし。
ちとせ「あの？」
ご用です。
はた織りしないの？
ちとせ「はた織りってなんです？」
はた織りっていうのは
こうやって糸を交互に重ねて
反物を作るんです。
作った反物を縫い合わせれば
ほ〜ら着物が！
ちとせ「すご〜い！
散々お世話になったのに
着物まで貰っちゃった」
ちとせ「これ以上お世話になるのは心苦しいから帰りますね。
さようなら♪」
ちとせ「世の中親切な方ばかりね♪」